SAS70
SAS70(Statements on Auditing Standards No.70)
とは、米国監査基準第70号と呼ばれるもので、米国公認会計士協会(AICPA)が定めた、アウトソーシングサービスなどの受託業務に関する内部統制を評価するための監査基準になります。
受託業務を実施している企業は、SAS70に基づいて作成された報告書を提示することで、組織の内部統制の仕組みが有効であることを委託者に認知してもらうことができます。
SAS70自体は、米国のSOX法第404条(企業改革法第404条)以前から活用されていましたが、同法の施行後、特に委託業務の内部統制を評価する基準の一つとして注目されています。
SAS70では、受託者が受託業務において実施している内部統制について、委託者側の財務報告に関する内部統制として評価します。
SAS70で作成される報告書には、2種類あります。
一つは、基準日時点での内部統制の仕組みの有効性を評価するもの、ともう一つは、さらにこれに加えて一定期間内の内部統制の運用の有効性を評価するものになります。
委託者と会計監査人が、受託者の内部統制の有効性を評価する目的では、後者の報告書が利用されます。
またSAS報告書の開示について、報告対象の受託業務の直接の委託者ならびにその会計監査人に限り認められています。
SAS報告書の構成は、以下の内容を含む4部の構成となります。
SAS70報告書は、既に日本でも金融機関の信託業務などで多く作成されています。
また日本では、日本版 SAS70(通称:「18号監査」)といわれる日本公認会計士協会監査基準委員会報告書第18号「委託業務に係る統制リスクの評価」(平成14年までは同委員会報告書第18号「委託業務に係る内部統制の有効性の評価」(平成15年1月16日改正により名称も現名称に変更されました))が受託業務に関わる内部統制を評価する手段として活用されています。
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