PRP(前提条件プログラム)
PRP(prerequisite programme)とは,ISO22000:2005では、PRP(s)と表現され、日本規格協会のISO22000:2005規格の対訳本では、前提条件プログラムと呼ばれています。
もともとHACCPシステムでは、P.P(prerequisite programme)あるいは、GMP(good manufacturing practice)などとして、HACCPシステムを有効に機能させるための前提条件として、ハザード(危害)分析(HA)や重要管理点(CCP)の設定よりも前の段階で検討されるべき一般的な衛生管理事項として取り上げられていました。
ISO22000:2005規格では、PRPについて、以下の通り定義されています。
「人間による消費にとって安全な最終製品及び安全な食品の生産,取扱い及び提供に適切なフードチェーンの衛生環境を維持するために必要な<食品安全の>基本条件及び活動」
参考 必要なPRPは,組織が活動するフードチェーンの部分及び組織の種類に依存する(附属書C参照)。
同義の用語の例:適正農業規範(GAP),適正獣医規範(GVP),適正製造規範(GMP),適正衛生規範(GHP),適正生産規範(GPP),適正流通規範(GDP),適正取引規範(GTP)。
PRPに関する要求事項は、ISO22000:2005規格の7.2項「PRP(前提条件プログラム)」で取り上げられています。
すなわち、PRPは、以下の事項を管理するために実行することが要求されています。
また、PRPを確立する上で、以下のような点が考慮すべき事項として取り上げられています。
- 建物及び関連設備の構造並びに配置
- 作業空間及び従業員施設を含む構内の配置
- 空気水,エネルギー及びその他のユーティリティの供給源
- 廃棄物及び排水処理を含めた支援兼務
- 設備の適切性並びに,清掃・洗浄,保守及び予防保全のしやすさ
- 購入した資材(例えば,原料,材料,化学薬品,包装材),供給品(例えば,水,空気,蒸気,氷),廃棄(例えば,廃棄物,排水)及び製品の取扱い(例えば,保管,輸送)の管理
- 交差汚染の予防手段
- 清掃・洗浄及び殺菌・消毒
- そ族及び昆虫の防除
- 要員の衛生
- その他の側面
これらの内容は、コーデックス委員会から発行されている『食品衛生の一般原則の規範』で規定されている内容に相当します。
同様の内容は、わが国では、「弁当及びそうざいの衛生規範」をはじめとする各業種に対応した衛生規範の中でガイドラインとして示されています。
PRPに含まれる衛生管理事項については、文書で規定することが望ましいとされていますので、SSOP(衛生標準作業手順書)に規定しておくのが良いかと思われます。
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