リステリア菌
「リステリア菌」は、グラム陽性、鞭毛を持つ無芽胞の短桿菌(0.4~0.5×0.5~2.0μm)で、分類学的にはListeria属に入れられていて、この属には8菌種がある。
これらの中でヒトおよび動物に病原性を示すのは、今のところListeria monocytogenes1菌種であって、一般のリステリア菌とリステリア症といわれるのは、この菌種とそれによる感染症を指している。
リステリア菌は、髄膜炎,脳炎,敗血症,心内膜炎,流産,膿瘍,および局所の化膿性病変を起こす。
しばしば致命的である。
健康なシロイタチ,昆虫,チンチラ・反すう類・ヒトの糞便中,下水,植物性腐敗物,保存牧草,土壌,肥料中にみられる。
ときに免疫に障害のある宿主に感染症を起こす。
周産期感染症,新生児セプシスおよび敗血症の原因菌となり,最近,リステリア菌による感染例として特に肉や乳製品(キャベツサラダ(コールスロー)、牛乳、チーズ)による食物介在性疾病との関連も明らかにされている。
リステリア菌については、他の病原菌にほとんど見られない性状、すなわち4℃以下の低温増殖性が特徴の1つとなっている。
本菌はまた、6%以上の食塩に抵抗性のあることが知られている。今までに5%の食塩を含むキャベツジュースの中で、5℃で70日間生存したというデータもある。
65℃、数分間で死滅するとされる。
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