PCB(Polychlorinated biphenyl)
PCBとは、Polychlorinated biphenyl または、Polychlorobiphenyl の略称で、ポリ塩化ビフェニルのことで、常温では、無色の粘性をもった油状の有機塩素化合物。
理論的には、塩素の置換の位置の異なった百数十種類の異性体をもっていて、これらの混合物として用いられた。
熱安定性や電気絶縁性に優れていることから過去に、高圧トランス油、コンデンサ油、熱媒体、ノンカーボン紙などに用いられてきた。
PCBが混入した米ぬか油を食した人に皮膚や肝臓の障害を起こしたカネミ油症事件(1968年)の後、1972年に生産が中止された。
PCBは、難分解性で油溶性が高いため環境中の生物に高濃度で蓄積し、障害を生じる。
現在でも海洋、生物、空気中から検出されている。
化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)の第1種特定化学物質に指定されている。
2001年5月に残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POSs条約)が採択され、PCB、DDT、ダイオキシン等の残留性有機汚染物質の製造・使用の禁止、その適正管理・処理などが決められた。
わが国では、他の先進国と比べて処理が遅れているとのことから、2001年6月22日で公布された「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」(PCB特措法)が制定されている。
PCB特措法では、「PCB、PCBを含む油又はPCBが塗布され、染み込み、付着し、もしくは封入されたものが廃棄物となったもの」を「ポリ塩化ビフェニル廃棄物」と定義し、それを保管する事業者に対する都道府県知事へのPCB廃棄物の保管及び処分の状況の報告や、政令で定める期間(15年以内に、PCB廃棄物を自らまたは、委託して処分することなどの責務を定めています。
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