環境コミュニケーション
環境コミュニケーション(Environmental Communication)とは、
環境コミュニケーションについて我が国の環境基本計画での定義をはじめとして色々のところでがあるが、ここでは、ISO 14063:2006規格(JIS Q 14063:2007:「環境マネジメント-環境コミュニケーション-指針及びその事例」、この規格は、組織の内部及び外部コミュニケーションについての一般的な原則、方針、戦略及び活動のついての指針を提供している)の2.1項では、以下のように環境コミュニケーションが定義されています。
「環境に関する課題、側面及びパフォーマンスについて理解の共有を促進するために、情報を提供及び入手し、並びに内部及び外部の利害関係者との対話に関わる、組織が実行するプロセス」(JIS Q 14063:2007、2.1による)
上記について、分かり易く言い換えると、ここの利害関係者は、ISO 14001:2004の定義によると「組織の環境パフォーマンスに関心を持つかその影響を受ける人または、グループ」」になるので、環境コミュニケーションとは、組織(または、その代表者)が組織の継続的な発展に役立たせるような視点から実施する利害関係者または、ステイクホルダーとの間で環境に関する課題、側面及びパフォーマンスなどの重要な事項について相互理解を図り、その信頼関係を確実にしていく、計画されたマネジメントのプロセスということになります。
そのためには、環境コミュニケーションにおいては、透明性、適切性、信憑性、対応性、明瞭性といった原則の適用が不可欠になります。
環境コミュニケーションの方法としては、環境報告書やウェブサイトでの公開などの文書での公表から、内部公開などのイベント、公開討論会などでの口頭発表など多くの方法があります。(ISO 14063 表1~3が参考になります。)
また経済産業省の手引き書の「環境コミュニケーション事例集」が参考になります。
ISO 14001との関係からすると、「環境コミュニケーション」について
4.2項の「環境方針」では、
『一般の人々が入手可能である』ことがありますが、透明性、対応性などの環境コミュニケーションの原則に関係します。
4.4.3項の「コミュニケーション」では、
『組織の種々の階層及び部門間での内部コミュニケーション』の手順、
『外部の利害関係者からの関連するコミュニケーションについて受け付け、文書化し、対応する』の手順、
『著しい環境側面について外部コミュニケーションを行うかどうかを決定し、その決定を文書化すること。』、
『外部コミュニケーションを行うと決定した場合は、この外部コミュニケーションの方法を確立し、実施すること』
が要求されています。
4.4.7項の「緊急事態への準備及び対応」では、
『環境に影響を与える可能性のある潜在的な緊急事態及び事故を特定するための、また、それらにどのようにして対応するかの手順を確立し、実施し、維持すること。
組織は、顕在した緊急事態や事故に対応し、それらに伴う有害な環境影響を予防又は緩和すること。』
ということでここでは、コミュニケーションの言葉は、登場していませんが、緊急事態や事故というリスクが発生した際の、外部とのリスクコミュニケーションの準備と対応が求められます。
4.6項の「マネジメントレビュー」では、
『苦情を含む外部の利害関係者からのコミュニケーション』をマネジメントレビューへのインプットとして準備することが要求されています。
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