未然防止
未然防止(prevention)というのは、物事の計画段階において、実施した場合に発生の可能性が想定される問題を予め全て洗い出し、それに対する修正や対策を講じておく処置のことを言います。
研究開発や設計などのブロセスの源流側で取り組みを実施する際には、原理試作などから始まり単品での評価となるため、問題が発生してから是正するような取り組みの方式を採用した場合、どうしても後追いの対応となるため全体的なダメージも大きくなる場合が多い。
そのため未然防止の思想がどうしても必要になってくる。
全く未踏革新の領域で、未知のターゲットの研究開発の場合には、未然防止の取り組み自体が困難な面があるが、対象を要素に分割して一つ一つの要素として取り上げれば、過去の類似した経験から推測できる共通要素も多く取り上げられる可能性がある。
このように未然防止を有効に実施するためには、過去に発生した問題とその類似性に着目し整理した上で、いろいろの側面、要素に適用できる共通性のあるデータ体系にまとめあげておくこと、これを活用する方法を確立しておくことが大切である。
畑村先生の提唱による失敗についての失敗まんだらというのもこの未然防止のためのデータベースと言うことになります。
失敗まんだらの方法では、「現地」、「現物」、「現人」の「三現」に基づいて、畑村先生のグループが分析された一種の俯瞰図が用いられています。
失敗まんだらには、「原因」、「行動」、「結果」の3種類があります。
失敗まんだらがどのようなものかについて「原因まんだら」(過去の事故や失敗を生かすため畑村先生の提唱により作成された科学技術振興機構(JST)が無料で提供している失敗知識データベースのサイトがあります。図は、そこからの引用となります。)の例を以下に示します。
失敗まんだらの中心のすぐ外側の第一レベルは、必ず、10個のキーフレーズ(原因まんだらでは、「未知」「無知」「不注意」「手順の不遵守」「調査・検討の不足」「環境変化への対応不良」「企画不良」「価値観不良」「組織運営不良」だそうです。)
また一般的な未然防止の方法としては、FMEA,FTAをはじめとした多くの手法があります。
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