予防処置
予防処置についてISO9000:2005(JISQ9000:2006)規格において以下のように定義されています。
「起こり得る不適合又はその他の望ましくない起こり得る状況の原因を除去するための処置。」
注記1 起こり得る不適合の原因は,一つ以上のことがあり得る。
注記2 是正処置は再発を防止するためにとるのに対し,予防処置は発生を未然に防止するためにとる。
予防処置とは、言い換えると、『起こりうる不適合』ですから、このまま放置しておくと将来、不適合が発生してしまうことが懸念される、または予見される不適合(すなわち『要求事項を満たしていない』)ことについて及びその他の望ましくない起こり得る状況(:例えば、クレームや法令違反などの事態)に対して、その原因を除去するための処置ということになります。
年度末などにQMS活動を総括して、予防処置が実際に1件もなかったとかの話もありますが、これは、QMSの継続的改善のシステム(とくに未然防止の仕組み)が機能していないのではと懸念されるような状況です。
ISO9001:2000(JISQ9001:2000)規格では、8.5.3項において、この予防処置の実施について、要求事項についての(a)~e)項(:詳細は、規格を確認のこと略)についての手順の文書化が要求されています。
また予防処置の実施においては、何らかの監視測定などのデータ(例えば、FMEA、FTA、DRなどの問題予測の手法を活用とか、日常的な管理データのトレンド(時系列)データの外挿による推測とか、他社でのトラブル事例などの各種情報等に基づき敏感に問題意識を持って反応する)から起こり得る不適合を推測し、その原因分析(その方法は、特性要因図、なぜなぜ分析など、是正処置と同様です)を通して原因を特定化し、幾つかの予防策を検討、その効果のパフォーマンスを考えた上で、どこまでの費用対効果比のレベルまで実行するかとの判断などから)必要な処置を評価し、決定して、実行する。
さらに、これらの一連の活動を(原因の特定から、一連のステップと予防処置の有効性など)レビューし、その一連の活動を結果として記録しておくことが要求されています。
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