品質改善
品質改善(quality improvement)
とは、ISO9000:2005(JISQ9000:2006)規格において以下のように定義されています。
ISO9001:2000(JISQ9001:2000)規格の序文0.2項「プロセスアプローチ」において以下のように記載されています。
「この規格は、顧客要求事項を満たすことによって顧客満足を向上させるために、品質マネジメントシステムを構築し、実施し、その品質マネジメントシステムの有効性を改善する際にプロセスアプローチを採用することを奨励している。」
これは、プロセスアプローチについての記述であるが、ISO9001の改善の取組は、品質マネジメントシステム(QMS)の有効性を求めた改善であることを記述している。
ISO9001:2000(JISQ9001:2000)規格の序文の0.3項「ISO9004との関係」において、ISO9001について以下のように述べています。
「ISO9001は、品質マネジメントシステムに関する要求事項を規定している。これらの要求事項は組織が内部で適用するため、審査登録のため又は契約のために用いることができる。この規格は、顧客要求事項を満たすに当たっての品質マネジメントシステムの有効性に焦点を合わせている。」
ここでは、改善という言葉はないが、ISO9001規格は、その要求事項を満たすに当たってのQMSの有効性に焦点を合わせ、その有効性の継続的改善を求めていることを重ねて記載している。
上記の定義の通り、品質要求事項を満たす能力を高めることに焦点を合わせたQMSの取組の一部が『品質改善』として定義されています。
また注記において、要求事項は、有効性、効率性、トレーサビリティなどの側面に関係してくるとしているが、要求事項は、すなわち、「明示されている。通常暗黙のうちに了解されている。又は義務として要求されているニーズ若しくは、期待」(3.1.2項)で、この要求事項に関係する側面として有効性、効率性、トレーサビリティが例示されたもの。
ISO9004:2000「Quality management systems -Guideline for performance improvements」(JISQ9004:2000「品質マネジメントシステム-パフォーマンス改善の指針」)規格では、その1項「適用範囲」において以下のように記載されています。
「ISO9004規格は、ISO9001で規定されている要求事項を越えて、品質マネジメントシステムの有効性と効率との双方を考慮して、その結果、組織のパフォーマンス改善のための可能性を考慮するための指針を提供する。」
としており、ISO9001で規定されている要求事項を越えて、品質マネジメントシステムの有効性と効率との双方を考慮して組織のパフォーマンス改善を行うための指針としての適用を明記しています。
ISO9001では、『QMSの有効性の継続的改善。』とQMSにおいて、計画したことが達成された程度の継続的改善が要求されています。
一方、ISO9004では、『QMSの有効性及び効率のパフォーマンス改善。』と有効性およびその効率(達成された結果と使用された資源との関係)も含めたパフォーマンス改善のための指針という位置づけになります。
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