要求事項
「要求事項」(requirement)とは、ISO9000:2005(JISQ9000:2006)において以下のように定義されています。
「『明示されている,通常,暗黙のうちに了解されている若しくは義務として要求されている,ニーズ又は期待。』
注記1 “通常,暗黙のうちに了解されている”とは,対象となる期待が暗黙のうちに了解されていることが,組織,その顧客及びその他の利害関係者にとって慣習又は慣行であることを意味する。
注記2 特定の種類の要求事項であることを示すために,修飾語を用いることがある。
注記3 規定要求事項とは,例えば文書で,明示されている要求事項である。
注記4 要求事項は,異なる利害関係者から出されることがある。
注記5 この定義は,ISO/IEC 専門業務用指針第2 部(2004 年)の3.12.1 に規定されている定義とは異なる。」
ISO9001:2000規格で要求されている要求事項には、登場する順番にあげていくと『要求事項』、『法令・規制要求事項』、『顧客要求事項』、『製品要求事項』、『規定要求事項』、『品質マネジメントシステム要求事項』があります。
『要求事項』は、上記で定義されている通り、明示されているというのは、例えば、文書などに規定されていることを意味します。また”通常,暗黙のうちに了解されている”は上記の注記1の通りです。また"義務として要求されているのは、法令や規則、さらには社会通念で一般に守らなければならないとされていることです。世間の一般的な常識のようなものです。
『法令・規制要求事項』(5.1a)、7.2.1c)、7.3.2b)は、政府や自治体などの行政が決めた法令や行政指導に加えて、政府や自治体などの行政さらには事業団体、協会などが決めた規制とがあります。コンプライアンス(法令順守)の観点からも管理者等は、自組織に関わる法令・規制要求事項をしっかりと把握し、対応しておくことが必要です。
『顧客要求事項』(5.1a)、5.2、5.5.2c)、5.6.3b)、6.1b)、7.2.2、8.2.1)は、ニーズや期待を満たす製品の要求で、製品図面、仕様書、契約書などに示され、業界として当然対応しておくべき暗黙の了解も含まれます。
『製品要求事項』(5.4.1、6.3、6.4、7.2.2、7.3.2、8.2.4、8.3、8.4)は、7.2.1「製品に関連する要求事項」で規定される製品に対する要求事項で顧客要求事項、法令・規制要求事項、組織の決めた要求事項などを含むもので、製品図面、製品規格、技術仕様書、契約書などに表されます。
『規定要求事項』(7.6)は、上記の注記3)の通り、基準書、仕様書などの文書に記述されている要求事項のことを言います。
『品質マネジメントシステム要求事項』(8.2.2)は、ISO9001:2000規格に規定されている要求事項のことです。(shall文でJISでは、『~すること』のように記載されています。)
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